超高熱分解炉 ECO-DYO は、形状は小型でありながら、加熱時には最高2000℃という脅威の超高熱を達成します。そのため各種感染系廃棄物(金属製注射針、透析器具等)をはじめ、諸種の医療用廃棄物をすべて燃焼し尽くして無害化・無菌化し、スラグ化に溶かしてしまいます。
また燃焼時に発生する有毒ガスは、二次炉で捕捉して800℃以上の高温で分解し無害化してしまいます。設置は行政への報告だけで申請はいりません(一部例外あり)。
超高熱分解炉 ECO-DYO の特性
小型
本炉の形状は極めて小さいため、分解炉設置のための新たな敷地を必要としません。既存の廃棄物置場或いは一台分の駐車場を利用して設置可能です(但し炉体3800kg、操作盤800kgの重量に耐えられるコンクリート床が必要です)。
超高熱
本炉は誘導加熱という特殊な加熱方式を採用して効率的に最高2000℃を達成します(特許取得済)。此の超高熱で通常医療器具として使われた廃棄物は、金属類も含めて全て溶融分解してしまいます。
無害化
本炉で溶融分解した廃棄物は、超高熱で無菌無害化しスラグ化して炉床に流れ落ちます。冷却されたスラグは固まりとなり、分離したり空中に飛散することはありません。また燃焼中に発生した有害ガスは二次炉で捕捉し800℃以上で再燃焼し分解、無害化してしまいます。今話題の一酸化炭素や活性酸素も殆んど含まれていません。
無煙・無臭
本炉は殆んど無酸素の状態での燃焼で、無煙無臭です。近隣の環境に全く影響を与えません。
無人化
本炉は燃焼起動から燃焼修了までフルオートメーションで、すべての燃焼管理・制御は電気的に自動操作されます。従って「廃棄物の投入作業」と「炉床溶出物の清掃」以外人力は必要ありません。
高断熱
本炉の炉芯部分は超高熱に達しますが炉体は高性能断熱材で囲んでおり、操炉中といえども通常の作業衣で支障ありません(特殊な耐火衣服を着用する必要は全くありません)。
処理対象物
医療機関から排出される廃棄は、すべて処理出来ます。
【感染性産業廃棄物及び感染性一般廃棄物】
- 血液の付着した注射針、メス、シャーレ、輸液点滴セット、試験管など鋭利物
- 病原微生物に関連した試験・検査での使用済廃棄物、透析回路、人工心肺、液回路
- ガーゼ包帯、使用済培地、済紙オムツ
【非感染性廃棄物】
- 点滴ボトル、バッグ、薬ビン、レトゲンフィルム
ECO-DYO ダイオキシン残留試験結果
項目 | 規制基準値 | 分析結果 | 判定 |
---|---|---|---|
排ガス | 5ng-TEQ/m3N | 0.13 ngTEQ/m3N | ○ |
燃え殻 | 3ng-TEQ/g | 0 ng-TEQ/g | ○ |
試験日時: 平成18年9月6日 | |||
試験機関: 株式会社 環境技術センター |
医療廃棄対象物写真
収納BOX |
使用済紙オムツ |
熔融された鉄(注射針)スラグ |
薬品ボトル・点滴容器類 |
ガス化炉へ投入状況 |
消毒関係及び注射器・注射針 |